1. ヘパリンナトリウム
1.1. 一般情報、類義語
1.2. 組成、化学構造
1.3. 安全性情報
1.4. 危険有害性の特定
1.5. 取り扱いと保管
1.6. 毒性学的および生態学的情報
1.7. 輸送情報
2. ヘパリンナトリウムの用途
2.1. ヘパリンナトリウムの応用分野、川下製品
3. ヘパリンナトリウムの製造法
4. ヘパリンナトリウムの特許
概要
概要
発明の概要
発明の詳細な説明
5. 世界のヘパリンナトリウム市場
5.1. 一般的なヘパリンナトリウム市場の状況、動向
5.2. ヘパリンナトリウムのメーカー
– ヨーロッパ
– アジア
– 北米
– その他の地域
5.3. ヘパリンナトリウムのサプライヤー(輸入業者、現地販売業者)
– 欧州
– アジア
– 北米
– その他の地域
5.4. ヘパリンナトリウム市場予測
6. ヘパリンナトリウム市場価格
6.1. 欧州のヘパリンナトリウム価格
6.2. アジアのヘパリンナトリウム価格
6.3. 北米のヘパリンナトリウム価格
6.4. その他の地域のヘパリンナトリウム価格
7. ヘパリンナトリウムの最終用途分野
7.1. ヘパリンナトリウムの用途別市場
7.2. ヘパリンナトリウムの川下市場の動向と展望
ヘパリンナトリウムは、水溶性が高く、通常は水溶液として提供され、注射用液剤や点滴用溶液として医療現場で使用されることが多い。この物質は、血液中のアンチトロンビンIIIと結合することにより、その抗凝固作用を発揮する。具体的には、トロンビンおよび第Xa因子の活性を阻害し、血液凝固カスケード全体を抑制することで、血栓の形成を防ぐ。
ヘパリンナトリウムの主な用途は、静脈血栓塞栓症(DVT)の予防や治療、肺塞栓症、心筋梗塞、心臓手術や透析などの医療処置における抗凝固管理である。また、試験管内での血液検査時に血液凝固を防ぐ目的でも使用されることがある。
製造方法としては、ヘパリンは通常、豚の腸粘膜または牛の肺組織から抽出された後、精製される。これらの動物由来の組織に含まれるヘパリンは、多段階の化学的および物理的処理を経て単離される。具体的には、組織の酵素処理、酸または塩基による加水分解、中和および沈殿による分離工程を含む。最終的な製品は、安全性と有効性を確保するために厳格な品質管理基準に従ってテストされる。
関連する特許については、ヘパリンに関する特許は、その抽出および精製方法、医薬品製剤に関するものなど、多岐にわたる。具体的には、特許番号US5096680では、ヘパリンの分離技術に関する特許があり、酸性条件下でプロテアーゼを用いてヘパリンを効率的に単離する方法が記載されている。その他にも、低分子量ヘパリンの製造に関する特許や、ヘパリンを含む医療用具やデバイスに関連する特許などが存在する。
ヘパリンナトリウムの使用には注意が必要であり、過剰投与やアレルギー反応のリスクがあるため、患者の状態を慎重に監視することが推奨されている。また、ヒト由来の抗体によるヘパリン起因性血小板減少症(HIT)という重篤な副作用が発生する場合があるため、適切な血小板の監視が行われる。本物質は医療の現場で不可欠な役割を果たしているものの、その取り扱いには高度な専門知識が求められる。